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3年目の壁 その3 不満を整理整頓しよう 

2018年10月に厚生労働省は、入社3年目の大卒離職率は31.8%、高校卒は39.3%と発表しました。(2015年3月新規学卒就職者の3年以内離職率)

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辞めるつもりなら、今よりも少しでも良い状況になるために努力してみてほしいと、上司として管理職として、母として思います。

辞めるべきか相談に来る人には、以下のアドバイスをしています。

1.どんな些細な事でもよいのでストレスになっている理由を洗いざらい書き出す。そして緊急性や優先順位をつけます。

2.自分の力で解決できる可能性があるものは、解決までにかかる期間も記載します。

この紙に書くということで、絡まった糸がほどけます。どんよりした顔色が変化した人もいました。

 

さらに上司や同僚に「辞めたいんだ」「困っているんだ」ばかりではなくて、箇条書きの紙を見てもらうと進むべき道が明らかになることが少なくありません。

 

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私の新入社員時代の、部署移動についてお話します。

高校卒1人、短大卒2人、大卒5人(うち女性3人)でした。私一人が入社10か月で財務部から審査部に移動できました。

後にも先にもこんな中途半端な時期に移動した社員はいなかったようで、結構社内がざわつきました。

自分の財務部での仕事は小切手を切って預け替えをするという、とても単純なもので、半日かけて銀行、証券会社、保険会社を歩き回っていました。この仕事をいつまで続けるのだろう、ロボットでも出来ると生意気な22歳は思っていました。

多分、不満が顔に出ていたのだと思います。

 

自分が所属する財務部は先輩も優しく、部長も毎日食事をおごってくださるような方で人間関係はよかったので、逆に辛かったことを覚えています。仲がいいからこそ先輩にも上司にも、自分のわがままを言えなかったのです。でも、誰にも言えないけれど、仕事がつまらなくてこの仕事をずっと続けると脳が腐ると思っていました。

 

それを救ってくださったのは、審査部を統括している常務でした。

入社式でお会いしただけで、お話もしたことがない私に、廊下ですれ違った時に「会社つまらないのか?」と聞いてきました。私は「はい。会社がつまらないのではなくて、仕事が足りなさすぎます」と思い切ったことを言いました。

「そうか、仕事が足りないか。もったいないなー。ハハハハハ」。

そして、翌日私は常務秘書兼、審査部で少額案件の与信担当と不良債権処理係になりました。

難しいし、ひよっこには辛い仕事でもありましたが何よりやりがいがありました。

 

思いつめていて、入社当時の笑い顔が一切なくなった私を、常務が気にしてくれたのがきっかけの仰天人事でした。私は救われました。

仕事が楽しいこと、工夫して取り組むと結果が出ること、効率よく時間内で仕事を終えることには価値があることを常務や部長に叩き込まれたからです。

 

 

 

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