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2021年丑年に思うこと 寒いことはマイナスじゃない!

あけましておめでとうございます。

2021年「丑」年になりましたね。丑という漢字は「紐」という漢字に通じていることをご存知でしょうか?厳しい寒冷の土の中で草木の根が紐のように結び合い、春を待ちつつ耐え忍んでいる様子を表すとされています。

 

北の大地、北海道に暮らす私たちにとって、この説明はイメージしやすいですよね。寒い冬の土の中でも止まらない植物の生命力にたくましさを感じます。また、雪が布団代わりになってその下で植物はすやすや寝ている。そう考えると雪は優しいお母さんのようにも思えませんか。

 

マイナス20度という朝の気温に驚かなかった十勝の東に位置する本別町で4歳から15歳まで育った自分です。例年雪はクリスマス頃まで降らず、北海道の中では積雪量は少ない地域でした。

ただ、雪は少ないけれど1月に入るとピーンと寒い、ピリピリする寒さが続きます。まつ毛は固まり、鼻の穴もピタッとくっつき、ほっぺたは真っ赤になります。普通に息をしていてもゴジラのような感じになり、面白かったです。その寒さを含め冬は嫌いじゃありませんでした。今もそうなんです。

 

少ないながらも、雪が降ると校庭にスケートリンクを地域の大人たちが作ってくれました。スピードスケートのメッカ、十勝では当たり前ですが、ほとんど全員がスケートを滑るので、小学校にも中学校にもリンクがあります。冬の体育はほぼスケートです。

その手伝いとして長靴を履いた子供たちが横一列に腕を組んでグランドを一周します。雪を踏みしめてその後に水をまくローリー車が走り、翌朝にはピカピカのリンクが出来ています。魔法のようでした。

お父さんたちが作ってくれたリンクを使ってスピードスケート少年団が朝も、昼も、夜も滑ります。そして練習後に自分たちで、竹ぼうきをもって削れた細かな氷を集めてきれいにします。そんな毎日を9年間続けていました。

 

もくもくと滑る練習は辛かったけれど、楽しかった思い出もあります。リンクでお楽しみ会をしたことを覚えています。キラキラの氷のリンクの上にミカンを並べて、それを拾うためにスピードを出して…といった、障害物競走のようなことをした記憶があります。そして、スケートを脱いで、校内でお母さんたちが作ってくれた甘酒や豚汁で体を温めました。ありがたかったです。

 

そして、18歳から札幌暮らしになって、雪が降り続ける暮らしを知りました。きれいだなーと思った新鮮な驚きと感動に近い気持ちを持ったときのことを、今でも覚えています。そして、雪かきに慣れていないので、楽しいイベントのように思い、アパートの階段の雪を毎日掃除していたら、近所の人に「珍しい子だね」と言われて、きょとんとしたことも思い出されます。

 

寒いことはよくないこと、大変なことと思われがちですが。寒いからこそ美しい、清々しいことが当たり前と感じて育ったことは、今となっては特別なことだと思えます。

 

 

丑年は、「これから発展する前触れ・芽が出る年になる」とも言われています。2020年を受けての2021年は、結果を求める時期ではなく、結果につながる道をコツコツと積み上げていく時期ととらえて、足を止めずに行動していきたいと思っています。

今年もよろしくお願いします。(写真の子牛さんは、ジャージー牛です)

 

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