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働くことの意味 その6 審議委員は市民の代表としての責任を持たなくてはならない

審議委員や外部理事、学識理事、社外取締役というものに任命されるようになったのは、今から20年前の37歳の頃でした。
花新聞の編集長になって3年目ぐらいです。女性、マスコミ、働く母、景観や農業に詳しいという評価を頂いた結果だと思います。

農業・農村振興審議委員、ガン対策、観光、教育、森林、景観…と幅広く委員になることによって、資料を読み議論をする中で知識は広まり深まりました。

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審議委員として少し慣れてきたころ、札幌市の都市デザインに関わる大変重い審議委員を2年にわたり委嘱されました。月1度の頻度も含め、内容が濃いものでした。

その座長が、北海道環境財団理事長で北大の名誉教授であった、辻井達一先生でした。大学時代自然科学概論を受講した先生と20年ぶりに会える喜びと緊張に包まれました。

全国から町の活性化や文化度をアップさせることに実績のある先生方が集められたその会議は、進行すること、まとめることが常人では無理なほど難しい内容でした。

初回の会議は自己紹介のみで発言を出来ずに終わりました。参加人数も多いし、専門性が高い著名な方ばかりでさすがに緊張しました。1回目の会議の後、今後スムーズに進めるために懇親会が行われました。

その会場で、辻井先生が私におっしゃってくださった言葉「かとうさん、税金を使ってこの会議をしているんですよ。札幌市民、北海道道民が毎日通る新しい地下道をどうデザインするかを議論する場に貴方が選ばれた意味を考えて、積極的に具体的な提案をしなければいけないんですよ。次回から期待していますよ」。

お客さん感満載の私に優しく委員としての責任を教えてくださった辻井先生。本当に感謝しています。
その後北海道などでもかなり大きな委員をさせてもらっていますが、会議の進行も含め委員としてズバズバ意見を言うかとうさんとして、少し有名になったような気がします。

異議なしとうなづいたり、拍手をするだけではいけない。
事務局が考えて実行しようとしている企画を、市民の立場できっちりチェックして、より良いものにしていく議論の場として審議委員会はあることを忘れてはいけないと思っています。

3年ほど前からは、座長という立場がいくつかの会議で回ってきました。初委員、若い方には辻井先生の言葉をお伝えしています。

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