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働くことの意味 その14(最終回)時間を大切にする

京橋にある主婦と生活社の編集室に、2回目の打ち合わせに訪れたときのこと。
私は朝一の飛行機で羽田からモノレールと電車を乗り継いで向かいました。事前に乗り継ぎ方法を調べて、15分早めに到着しました。

編集長は別のお客様と打ち合わせをしていました。そしてその終わり際に、相手の方に「今日は仕方がないけど、次回10分遅れたら打ち合わせはなしですよ」と笑顔で伝えていました。仕事に妥協しない編集長は時間にも厳しい方だと、自分の打ち合わせが始まる前にピリッとしたことを覚えています。

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私は編集部から指定された取材先の記事を数回書かせていただきました。
生意気ですが、そろそろ自分の提案で特集を担当させてもらいたいと企画書を持参しました。
編集長はその企画書にざっと目を通して「これを実現させて、入稿までのスケジュールと、おおよその予算を今出して」と言われました。

そして、「15分でまとめてね」と話し自席に戻られました。

その企画は十勝の青空を感じる庭巡りがテーマでした。急いで、取材先と移動距離や撮影内容を考えて撮影スケジュール、それに係る費用をまとめました。

編集長は15分きっかりに打ち合わせテーブルに戻り、私が急ぎまとめたレポートを読みました。
そして、満面の笑みで「15分で仕上げたことと、私が読みたい内容だからこの特集8ページでやりましょう」と話し、握手してくれました。嬉しかったなー。

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続けて「これから仕事を続けていくのなら、時間を大切にしなさいね。身内の打ち合わせは5分前集合、取材者訪問は10分前を守れないと信頼されないから、気を付けなさいね」と教えてくださいました。

打ち合わせや電話は、目の前の大切な仕事を一度休んで取り組むものだからね。何よりも大切な時間を頂戴しているという謙虚さを忘れてはダメ。打ち合わせの前に可能なら、相談したい事項を箇条書きでいいから伝えておくことも必要。打ち合わせが終わったら、相互の考えに齟齬が合ってはいけないから、打ち合わせメモを下の立場の者が30分以内に提出するのもいいわよ。

25年前に教えて頂いたことを、これからも守って仕事に臨みたいと思います。本当に素晴らしい先輩に出会えたこと、幸せです。

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