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2020.10.12 教育 仕事 ブログ

文章を書くのが苦にならない理由 その2 中高時代の3人の先生のゆるやかな指導に感謝

昨日は小学校時代を振り返りました。やはり1年生の時に作文を毎日書いて担任のS先生添削して頂いたこと。そして2年生の時には、自主的に童話を毎日書いて、時々担任のD先生に褒めてもらったことが、「書くことは楽しい。ちっとも苦しくない」と私の体と心にしっかりと染みついたように思います。

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さて、中学校です。かなり田舎の小規模校だったこともあり、私は部活動を3つ掛け持ちしていました。そのうちの1つは全道大会まで行くほどの強豪でしたから、厳しい練習の日々でした。さらに、陸上大会、弁論大会、英暗大会にもその時期だけ駆り出されましたので、かなり多忙な13~15歳だったはずです。

ただ、本当に田舎だったおかげで、塾が存在しませんでした。このことは、時間確保の意味で大いに助かりました。

 

中学校では、数学と家庭科を教えて頂いたT先生に影響を受けました。先生は隣町にご実家があり、1年に1度招いてくれました。洋菓子店だったので、ケーキをご馳走になった記憶もあります。その時、先生は「寺田寅彦先生の随筆読んでごらん」と1冊ずつ貸してくださいました。中学時代は書くことよりも、短編を読む日々でした。

 

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高校では、大学入試に小論文が採用されることが決まった年に入学したため、校内小論文コンクールがスタートしました。全学年で競うのですが、1年生の時に1位になってしまいました。初見で10個ぐらいのタイトルの中から、好きなものを選んで60分で800字の8割以上書くというルールだったと思います。1年性の時は「自由と責任」を選びました。2年、3年も頑張った(負けず嫌い)おかげか、1位でした。でも、2年生と3年生の時に選んだテーマは思い出せません。

 

副担任で国語のI先生、家庭科のS先生(どちらも女性)から「興味あることに挑戦して、たくさんの経験を積んでほしい。出来るなら、軽い本よりも今は純文学を読んでもらいたいな」と指導された記憶があります。S先生は、高3の時に、校内の小論文コンクールで書いた作品を国際ソロプチミストの作文コンクールに応募してくれました。そして、小さな賞を頂きました。

 

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ここまで書いて、まずい!自慢な感じ強めだと気が付きました。嫌な感じでごめんなさい。

 

お伝えしたかったのは、学校の先生の指導、想い、情熱、声掛け、ゆるやかな誘導があったお陰で、1人の田舎生まれ育ちの女の子が、無理せずに特技に近いものを身につけられたという事実です。

 

毎日続けるよう励ますこと。厳しくないこと。自主性を尊重すること。時々外部のコンクールなどに出して他流試合をさせること。強制ではなくて、年齢や興味に合った作品を自然な感じで薦めること。こうした指導を小学1年から高校3年まで、まるでリレーのように続けてもらえたことは幸せでした。

 

自分の子供たち(現在26歳、24歳)がこうした(作文に限らず)指導を札幌市内の公立小中高で受けられたかというと、NOでした。ただ、お兄ちゃんが小1、2の時には芸術と国語を中心に素晴らしい指導をされる先生1人には巡り合えました。

私とは、時代が違う、そして地域性と規模(私は1学年1クラス、30名前後)が全く違うから、単純な比較は出来ないかもしれませんね。

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今小学生のお子さんを育てている方に、お節介ですがアドバイスをさせてもらいます。

1.絵日記を親子で交換するのも楽しいかもしれません。

2.本好きな子供に育てるように、親も本を楽しく読む姿を見せる。

3.可能ならなるべく小さいうち(小学1年生、2年生ぐらいの素直な頃)に、毎日何でもいいので書くことを習慣化する。

 

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10代、20代の上手く書けない、文章が湧いてこないことを悩みに思っている方へアドバイスさせてください。

 

私が高校生の頃から言われていた、オーソドックスな方法しか思い浮かびません。

朝日新聞の「天声人語」、読売新聞の「編集手帳」、日経の「春秋」、北海道新聞の「卓上四季」といった新聞の一面コラムを、ノートに書き写すことを最低でも1か月続けてみてください。20分ぐらいかかると思います。字を書くこと、書いたものを読み上げることが実は大切です。

 

この”真似る学習”を地道に続けていくと、「わかりやすい文章」、「伝わる文章」には、基本スタイルがあると気が付くはずです。

ウルトラC的な秘策を提案できなくて、申し訳ありません。

でも、インプットする意味でも、良い文章を書き写すという愚直な作業しかないように思うのです。

 

 

 

 

 

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