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地方に向かうファミリー世代~東川、上士幌

内閣府が7月に公表したコロナによる行動変化の調査結果(5月下旬から6月上旬実施)でも、就業者の34.6%がテレワークを経験し、東京23区在住の20歳代若者の35%が「地方移住への関心が高まった」と回答しています。さらに、20歳代で地方移住や結婚への関心が高まるなど、若い世代を中心に意識変化が生じていることがうかがえる内容です。

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北海道でも、移住者に人気がある東川町では、20年で10%も移住者が増えています。コロナ禍の中、いち早く8月に移住体験の受け入れを行ったところ、8組の予定が11組の応募がありました(しかも若いファミリー層)。この町は、全小中学校に英語教師を配置するなど、教育のグローバル化にいち早く着手したり、君の椅子プロジェクト(赤ちゃんが生まれると、町内の工芸家が手作りした木製の椅子をプレゼント)するなど子育て世代が嬉しい施策を次々打ち出しています。

私の知り合いだけでも4年で6組が主に首都圏から移住しています。

 

その他、十勝の上士幌町でも「生活体験住宅」で、ここ数年毎年50件以上の人を受け入れています。期間限定で暮らしてもらう、いわゆる”逆参勤交代”。企業が定期的に都市部から地方に人を送る仕組みを確立しています。私が高校生時代の、今から40年近く前の上士幌町は十勝の中でも一番最初にJRが廃止され、マイナスなイメージを持たれていました。が、民間出身の町長を中心に、スギ花粉除去ツアー、ふるさと納税のヒットが続き、十勝管内からの移住を含めた若い世代の新住民が増えています。

 

かつて、地方の基礎自治体が人口を増やすために行っていた、大企業や工場誘致。これでは大規模雇用は無理と気が付いた自治体は、移住者の暮らし方、ライフオブクオリティを真剣に考えています。

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さらに、家庭を持たないシングルの若い世代の動きとしては、瀬戸内の芸術の島、直島が注目されています。空き家をカフェやゲストハウスにリノベーションする街並みを活かし、価値を与えて人を寄せる取り組みが進んでいます。移住した若者が世界に向かって魅力発信をしています。最初はワークショップや宿泊で来て、興味や感性が近い友達が現地に出来る。そして、その人を頼って移住するという流れが自然に出来ています。

自分の暮らすまちの魅力を深掘りして、外の人に伝わるように編集して、多様な人を引き寄せる工夫が必要です。

 

自然にあふれ、人がやさしい。温泉もあって海鮮が美味しいだけでは、「移住」には結び付きません。効率よりゆとりという意識の変化によりそい細やかな対応が必要です。

 

 

 

 

 

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