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外国人大学生4人が、人口1700人の中頓別町に与える刺激

 

中頓別町と包括契約を結んでいる中華大学(台湾新竹市)の学生4人を40日間インターンシップ事業で受け入れていることをお話します。

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2018年ですから今からもう3年前の夏、受け入れプログラム、受け入れ先との交渉、滞在中の学生サポートを実行委員会から依頼されました。自分の娘と同じ年の女性学生ということもあり、大げさではなく40日間ほとんど24時間体制で対応しました。良い学びを学生にも、中頓別町の人たちにも享受できることを目的に取り組みました。

学生たちが「中頓別でめったに出来ない体験をしたい」と、日本の他の候補地であった、滋賀県や鳥取県など有名観光地や大都市ではなく、中頓別を選んで来てくれたことにも感激しました。

 

道の駅、温泉、コテージなど観光施設での実習はもちろん、地元の商店を訪問し「もしも、台湾の女性グループが長期滞在するとき興味を持つ食べ物はなにか?」を調査しました。

菓子店を訪れたときには、和菓子の作り方を学びその後懇談を持ちました。その時、80代のオーナーで職人のSさんが学生たちに「台湾で和菓子の材料になる豆で代表的なモノはなに?」と質問しました。

学生たちは「緑豆です」と即答。「ほー、緑豆を使ったお菓子を食べたいな。台湾に行ってみたいな」とSさんはおっしゃいました。その好奇心にも驚き、尊敬しました。そして、学生たちは「ぜひ来てください。私たちがご案内します」と身を乗り出しました。

 

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実習の終盤には夏祭りで出店めぐり、町民と共に盆踊りを楽しみ、屋外バーベキューをし、花火を見ました。

4人の学生が歩いていると、「遠くからよく来たね」「中頓別の野菜や牛乳は美味しいかい?」と、おばあちゃんたちがどんどん質問してくれます。「一緒に写真撮ろう」と、屈託がなくて微笑ましかったです。

そして、私に「台湾の学生さんたちを中頓別に連れて来てくれて、ありがとうね」とおっしゃいます。やはり、おばあちゃんたちは最強ですね。

 

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台湾の観光客が中頓別に滞在した時に、体験プログラムとしてどんなものが喜ばれるか、モニター体験もしました。

カヌー、つり、ソーセジづくり、パンづくりなどです。

その際、若い職員が英語(Google翻訳を使ったそう)でレシピを作り、待っていてくれたことが心に残っています。そして、試食しながら意見交換をしたときにも、笑い声が絶えませんでした。

年齢が近いこともあり、学生の休日には一緒にビデオを見たり、BBQをいたりの交流が続いていました。

 

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実は、この事業を引き受ける前段として、インターンシップの学生を自分の職場で1か月~1年で受け入れた経験が私は5回ありました。

チームで取り組むのは困難もあってもやりがいがある。形に残る仕事は楽しいといったことを、感じてもらいたいと思って対応していました。

ある大学からは、「学生たちから、加藤さんの会社でインターンシップを受けたいとリクエストがすごいですよ」と毎年言っていただいこともあります。

 

正直に言うと、通常業務に加え学生に指導することは負担になります。でも、インターンシップを受け入れることで自分たちの組織を見直すきっかけになります。中頓別のケースで言えば、観光事業者だけではなく、銀行や郵便局などに学生を見学でお邪魔させるときには、事業自体の説明、意義を相手方に伝える必要があります。その中で、このまちで外国人観光客を受け入れる方向で取り組んでいることなどを、現場の担当者に説明する機会を作れます。

「観光振興計画」を策定し、説明会を開催し概要版を全戸配布したとしても、自分事として理解しずらいものです。しかし、学生4人が台湾から観光テーマでインターンシップに来るという現実が目の前にあると、理解は進むように思います。

 

中頓別の満天の星空を見たかった。きれいな水や可愛い牛に触れたくてこの町に来ました。

これこそが、中頓別の誇るべき資源です。この資源を組み合わせて、台湾の若者が興味を持つ旅行商品を作る、実際に旅行者が来てくれる。そうした好循環を町民に見てもらえるよう、2020年度も頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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